2009年11月13日金曜日

Q値の計算と24時間換気

今日はインフルエンザの影響で延期になっていた学芸会だった。
平日に延期になったので会社を休んで見に行ったのだが、昼過ぎには終わって結構暇になる。
家の中はジジョの友達が3人ぐらい来ていて遊んでいるので、ボクはQ値を計算してみる事にした。
SO設計事務所さんでは個別にQ値計算はしていないので、現在までQ値は不明だった。
特に断熱仕様としては不満もないが、R2000を目指すって書いているので、Q値くらい知っていた方が良いだろう。

計算にあたって、こちらで配布しているエクセルを使用した。
Q値の計算は厳密にしようとすると、各部材などの面積も拾っていかなくてはならず、かなり面倒だ。
ボクとしてはざっくりで構わないので、熱橋部の割合などはサンプルをそのまま使用した。
ざっくりなボクの計算結果では我が家のQ値は大体1.2くらい。
ボクのいい加減さを加味すると1.3くらいに見ていた方が適当かもしれない。
どちらにしろ、R2000仕様としてはQ値1.4以下なので、十分クリアできている。

ちなみに次世代省エネ基準などQ値の仕様を比較すると、以下のような感じだ。

IIIIIIIVVVI
R2000仕様1.21.31.41.41.6-
次世代省エネ基準1.61.92.42.72.73.7
新エネ基準1.82.73.13.63.96.2

C値についてはこんな感じ。

IIIIIIIVVVI
R2000仕様1.01.01.01.01.01.0
次世代省エネ基準2.02.05.05.05.05.0
新エネ基準5.0-----

こうして改めて見てみると次世代省エネ基準って結構ひどい。
Q値もC値もIII地域以降はかなり目指している所が低い。
R2000は20年前くらい、次世代省エネ基準は10年前くらいの制定で、今はQ1住宅やパッシブハウスなど次を目指している所も沢山ある。
次世代省エネ基準も新しく変更されるとの話もあるようだが、次こそはHMなどの影響をうけず、目指すべき明確な基準として決めてほしい。
(しかし、新、次世代ときて次はどんな名前になるのだろうか??)
まぁ家は数値だけを目指すものでもないけど、それはキチンとクリアした(できる)上での話だとボクは思う。
中にはそんな環境に住んでいたら体が弱くなるなんて事を言っている人もいるが、そもそも家って雨、風、暑さ、寒さを凌ぐためにあるんじゃないだろうか。

なんか書こうと思った事と話がずれてきたが、Q値を計算してみて気付いた事が有る。
24時間換気の影響が結構大きいって事だ。
気積や熱交換率にもよるが、1種熱交換有りから3種熱交換無しに変えてみると結構な差が出てくる。
当たり前といえば当たり前な話かも。
Q値であれば1.4〜1.3以下を目指してくると3種換気ではコストパフォーマンスが大分悪くなるようだ。

ボクは前のマンションで3種換気は散々寒い思いをした。
開けていれば当然冷たい風が直接あたる。
閉じれば引き違いの掃き出し窓の隙間から風が吹いてくる。
キッチンの換気扇を付ければエアコンが変な音を出して、空気が逆流する。
そもそも家の中を負圧にすると、パッキンやコーキング、小さい隙間は常に圧力を受けている事になる。
前の家の掃き出し窓からの風はそんな影響もあって大きくなったのではないだろうか?
まぁ全く根拠の無い想像だけど。

ボクは今の所1種を選んで大正解だったと思う。
ランニングコストって所だと、計算してみたら月に1000円程度。
我が家の熱交換器は70%くらいの交換率だ。
我が家の場合、風呂やトイレも個別換気ではなく、同じ24時間換気で換気されている。
その辺の電気代(微々たるものか)や熱の回収から考えると、ランニングコストも3種と余り変わらない気もする。
なにより快適さってのは買えないものだ。

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