2009年7月29日水曜日

火災報知器の不思議

このあいだ、すこし用があって天井に付いている火災報知器を外してみた。
何も考えず、カバーを外してネジを回して取ったのだが、驚いたのは天井に取り付ける仕組みだ。
天井の石膏ボードには本体を埋める穴しか空いていない。
ネジの穴は空いていないのだ。

ならどうやって天井についているかというと、本体に付いているネジははさみ金具という金具に繋がっている。
ネジを回すとそのはさみ金具が上下するのだ。
しかもネジをずっと緩めていくとはさみ金具はネジの一番上まで上がり、本体の凹みに収まる。
この状態であれば本体の大きさと同じ穴ですっぽり入る形になる。
ネジを締めるとはさみ金具が本体より飛び出して下に下がり石膏ボードを挟んで固定される。
火災報知器のような軽いものであれば、この仕組みで下地も要らず天井に付くわけだ。
良く出来ている。
パナソニックのサイトに取付方法が載っていたので、詳しくは見てほしい。
ちなみにスイッチプレートなどにも同じような仕組みをもったヤツもあるようだ。


これが我が家の火災報知器。
場所に寄って熱感知だったり煙感知だったりする。
今日書きたかったのは取付方法の話ではない。
写真を見ると紐が出ているのがわかると思う。
紐があれば引いてみたくなるのが人間ってものだ。
火災報知器を取り外したボクは、この紐なんだろうと思い引いてみた。
すると火災報知器が喋り出したのだ。
「正常です」と。
えっ?と思ったボクは何度も紐を引っ張ってみた。
その度に火災報知器は「正常です」と答える。
どうやら自己診断装置のようだ。
以前マンションに住んでいた時は、定期的に検査の人が長い棒の先に何かをつけてチェックをしていた。
一戸建てになってからは勿論検査の人はこない。
だから紐を引っ張って検査をする必要があるのかもしれない。

しかし自己診断装置って信用出来るのだろうか?
自己診断装置自体の正常性って誰が保証してくれるのだろうか?
紐を引っ張ったからといって別に煙がでてチェックされている訳でもないし、単純に電気的にチェックしているだけのようだ。
少なくとも内部構造として火災報知器と自己診断装置がきっぱり分かれていてお互いをチェックしているなら大丈夫だと思うけど。
なんとなく、そこまでの構造にはなっていない気がする。

まぁ気休めかもしれないが、そこに紐があるのなら年に一回くらいは引っ張ってみようと思う。

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